『資本論』を読む」カテゴリーアーカイブ

変革のアソシエ講座「『資本論』を読む」の講義内容

『資本論』第二巻を読む:第6回

  • 日 時:2019年 11月20日(第3水曜日)19時-21時
  • 場 所:駒澤大学 3-802(三号館の奥のエレベータで8階に)
  • テーマ:『資本論』第2巻 第1篇第6章
第6章「通流費」

この章も、現代的な経済原論が形成されるようになってゆく重要な契機になった章です。1960年代以降、一方では信用論研究が、他方では価値形態論の研究が深化していったのですが、両者の交点になるのではないかと、前章の流通期間や本章の流通費用に関心が集まるようになったのです。たしかに『資本論』自身の文脈からみれば、すこしズレた関心による面はあるのです、ともかく流通期間や流通費用という、古典派経済学では、そしてその後の経済学でもほとんど論じられることない、「流通」(本質は「販売」)の課す制約が理論の考察舞台に引きだされたことは画期的な意味をもちます。

『資本論』第二巻を読む:第6回

  • 日 時:2019年 10月16日(第3水曜日)19時-21時
  • 場 所:駒澤大学 3-802(三号館の奥のエレベータで8階に)
  • テーマ:『資本論』第2巻 第1篇第5章
第5章「通流時間」

本章および次の第6章は、資本の流通過程における「実質的な real 問題」を扱うことになります。このうち、本章は時間、厳密にいえば期間に焦点があてられています。章のタイトルは「通流時間」ですが(なおまったく同じ章タイトルの第14章が存在します。第二部が草稿であることを如実に示すものとして、よく引き合いに出される話です)、前半では生産期間が中心課題になっています。

1960年代以降でしょうか、今日まである意味では、価値形態論の研究の延長線上に、実質的に意味のある資本分析、マルクス経済学らしい原論が形成されるようになった、基礎の基礎です。比較的短い章ですが、興味深い内容なので、突っ込んで議論したいと思います。

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『資本論』第二巻を読む:第5回

  • 日 時:2019年 9月18日(第3水曜日)19時-21時
  • 場 所:駒澤大学 3-802(三号館の奥のエレベータで8階に)
  • テーマ:『資本論』第2巻 第1篇第4章
第4章「循環過程の三つの図式」

今回も論点を絞って要約してみます。

  1. 資本の運動における「連続性」とはなにか
  2. それは、なぜ必要なのか

について考えてみます。

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『資本論』第二巻を読む:第4回


  • 日 時:2019年 7月17日(第3水曜日)19時-21時
  • 場 所:駒澤大学 3-802(三号館の奥のエレベータで8階に)
  • テーマ:『資本論』第2巻 第1篇第3章
第3章「商品資本の循環」

今回も論点を絞って要約してみます。

それにしても、搾取論を軸とする第1巻の資本概念に対して、第2巻における資本概念の拡張がもつ意義は大きいと思います。ここには古典派経済学はもとより、その後のさまざまな経済理論でも理論化されることのなかった問題が豊富に盛りこまれています。ただその分その処理にはまだ未開拓な部分があり、読み手の力量が試されるところでもあります。

今回は本章を対象に

  1. 社会的資本=再生産表式の萌芽
  2. 前貸し概念

について考えてみます。

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『資本論』第二巻を読む:第3回

  • 日 時:2019年 6月19日(第3水曜日)19時-21時
  • 場 所:駒澤大学 3-802(三号館の奥のエレベータで8階に)
  • テーマ:『資本論』第2巻 第1篇第2章
第2章「生産資本の循環」

第3水曜日に変更しました。第1章の残した部分をおさらいして第2章に進みます。

第1巻を読む際には、パラグラフ単位でブロックに区切って要約しコメントを加えてきました。第2巻は草稿の性格が強く、重複した内容もあるので、このような長めの要約はさけ、ここをしっかり読むべきだという箇所をピックアップしてみます。本論の流れからいうと末節に当たりそうな部分でも、たとえば「正常な過程」に反する事例としてあげられている点のほうが、重要な箇所だったりするのです。

私の批判点も、第1巻のときとよりは明示的に述べてみます。「この章で気になる点は?」「ズバリ、資本価値・不変説です。」「どういうこと….?」ということで…

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