『資本論』を読む」カテゴリーアーカイブ

変革のアソシエ講座「『資本論』を読む」の講義内容

『資本論』第二巻を読む:第4回


  • 日 時:2019年 7月17日(第3水曜日)19時-21時
  • 場 所:駒澤大学 3-802(三号館の奥のエレベータで8階に)
  • テーマ:『資本論』第2巻 第1篇第3章
第3章「商品資本の循環」

今回も論点を絞って要約してみます。

それにしても、搾取論を軸とする第1巻の資本概念に対して、第2巻における資本概念の拡張がもつ意義は大きいと思います。ここには古典派経済学はもとより、その後のさまざまな経済理論でも理論化されることのなかった問題が豊富に盛りこまれています。ただその分その処理にはまだ未開拓な部分があり、読み手の力量が試されるところでもあります。

今回は本章を対象に

  1. 社会的資本=再生産表式の萌芽
  2. 前貸し概念

について考えてみます。

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『資本論』第二巻を読む:第3回

  • 日 時:2019年 6月19日(第3水曜日)19時-21時
  • 場 所:駒澤大学 3-802(三号館の奥のエレベータで8階に)
  • テーマ:『資本論』第2巻 第1篇第2章
第2章「生産資本の循環」

第3水曜日に変更しました。第1章の残した部分をおさらいして第2章に進みます。

第1巻を読む際には、パラグラフ単位でブロックに区切って要約しコメントを加えてきました。第2巻は草稿の性格が強く、重複した内容もあるので、このような長めの要約はさけ、ここをしっかり読むべきだという箇所をピックアップしてみます。本論の流れからいうと末節に当たりそうな部分でも、たとえば「正常な過程」に反する事例としてあげられている点のほうが、重要な箇所だったりするのです。

私の批判点も、第1巻のときとよりは明示的に述べてみます。「この章で気になる点は?」「ズバリ、資本価値・不変説です。」「どういうこと….?」ということで…

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『資本論』第二巻を読むI:第2回

  • 日 時:2019年 5月22日(第4水曜日)19時-21時
  • 場 所:駒澤大学 3-802(三号館の奥のエレベータで8階に)
  • テーマ:『資本論』第2巻 第1篇第1章
第1章「貨幣資本の循環」

G — W … P’ …. W’ — G’ は産業資本の形式としてよく知られているのですが、「貨幣資本の循環」としてここではじめて登場するものです。なぜ、第1巻ではでてこなかったのか、考えてみます。

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『資本論』第二巻を読むI:第1回

  • 日 時:2019年 4月24日(第4水曜日)19時-21時
  • 場 所:駒澤大学 3-802(昨年できた新しい建物の一室)
  • テーマ:『資本論』第2巻 序言
序言

第2巻に進みます。今回はエンゲルスの「序言」を読みます。第2巻の性格を知るうえで最低限必要なことを説明します。

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『資本論』第一巻を読む V:第10回

  • 日 時:2019年 2月28日(第4木曜日)19時-21時
  • 場 所:文京区民センター 2階 E会議室
  • テーマ:『資本論』第1巻 第25章
第25章「近代的植民理論」

タイトルだけみると帝国主義段階の植民地かと思ってしまいますが、これは関係ありません。北米大陸、オセアニアへの移民を、「資本の原始的蓄積」の裏返しの現象として描くことで、資本主義の成立にとって労働力の商品化が鍵であることを逆照射する、その意味では前章の補論とみてよいでしょう。しかし、そのうえで、マルクスがその晩年、目撃していたはずの帝国主義的植民地支配の急激な進展に対して、どう考えていたのか、知りたいところです。没する直前、病を癒やすべく避寒のためにアルジェに渡って、たしか一、二ヶ月ほど滞在していたはず(M.ムスト『アナザー・マルクス』訳書362頁以下)。エンゲルスなどに送った手紙は残っていますが、20世紀型の植民地についてどう考えていたのか、はよくわかりません。寿命は歴史をこえられません。

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