たしかあれは1997年の春だったでしょうか、もうかなり昔の話です。1960年代末から70年にかけて、ベトナム反戦運動や学生運動を契機に、宇野弘蔵の経済学に関心をよせ、研究生活をスタートさせた戦後生まれの研究者が集まり、自分たちだけで新たな合宿研究会を立ちあげることにしました。この方針をめぐってはいろいろな議論があったのですが…..
とはいえ研究会はおおいに盛りあがり、理論と実証を結びつけ、マルクス経済学の現代的課題を体系的に解明するシリーズ<グローバル資本主義>の刊行を企画するにいたりました。ただ、刊行主体名として、当初の研究会名 ” マルクス経済学の現代的課題研究会 ” ではちょっと長すぎるぞ、という話になり、それで急遽浮上したのが ” SGCIME ” という略称です(「なんの略称?」…このページの上段右になんかヘンな英語が書いてあるでしょう)。メンバーは “エスジーシム” といっているようですが、ホントはなんて発音するのか、だれもわかりません。
それから10年あまりかかりましたが、どうやらこの刊行企画も完結まじかです。21世紀にはいり、資本主義は再び大きな変貌を遂げています。こうした現実に向かって、いま、若手の研究者の参加をバネに、もう一度、新たな研究に着手しようとしています。
SGCIME Part II にご期待ください….
2013年5月22日 文責:小幡道昭